- 2020/12/17 掲載
商船三井、神戸製鋼所と「舶用バイナリー発電システム」の長期実船適用試験を開始
本プロジェクトでは舶用バイナリー発電システムを初めてVLOCに適用し、実海域での航行条件における本装置の性能や耐久性の確認を行います。
搭載した舶用バイナリー発電システムは、従来、殆ど利用されていなかった船舶の主機の掃気冷却に伴う廃熱を熱源とし、水より沸点の低い作動媒体を加熱、蒸発させ、その蒸気でタービンを回す事で、最大約100kWの発電が可能です。発電した電力は船舶における動力の補助電源などに有効活用する事で、発電機エンジンのCO2排出量及び燃料の削減に貢献します。
これまで商船三井はISHIN-IIIの要素技術として様々な排熱回収システムに取り組んできましたが、中低温も電力として回収可能なORC(Organic Rankine Cycle)を積極採用することで船舶推進機関の廃熱回収の更なる可能性を見出します。
本件は「船舶維新NEXT ~MOL SMART SHIP PROJECT~」の一環と位置付け、開発を通して得られる知見やノウハウをさまざまな船種に生かし、船舶の環境負荷低減に積極的に取組みます。
関連コンテンツ
PR
PR
PR