- 2020/12/17 掲載
丸紅、フードテック・スタートアップDAIZ社へ出資
植物肉を中心とした植物由来食品は、環境に優しい新たなタンパク源として、世界の市場規模は2020年の約5,000億円から、2030年には2.5兆円を超えると推定されています。特に、米国では、食糧・環境問題に関心の高いミレニアル世代やジェネレーションZ世代を中心として、植物肉市場が急速に広がっていますが、更なる市場拡大には「美味しさ」や「サステナビリティ」を追求していくことが重要と考えられています。丸紅は、このような地球環境に配慮した商品ニーズに対応すべく、長年の穀物トレードや北米事業で築いた原料の調達ネットワークを活用した新規事業開発を検討する中、技術力を持つDAIZ社との協業に至りました。
DAIZ社は、発芽の特許技術と独自の製法工程を掛け合わせることで、肉に近い味と食感の再現、大豆特有の異風味の低減を実現した「美味しい」「サステナブルな」大豆由来の植物肉原料「ミラクルミート」の開発に成功しました。
「ミラクルミート」の特徴は以下の通りです。
・発芽の特許技術「落合式ハイプレッシャー法」は、酸素、二酸化炭素、温度、水分をコントロールすることで大豆が持つ「植物としての発芽能力」を引き出し、旨味(アミノ酸)や食物繊維 等の栄養価を増大します。
・発芽大豆をエクストルージョン(押し出し成形)することにより、牛肉、豚肉、鶏肉に近い弾力、食感を再現します。
・更に高オレイン酸大豆を原料とすることにより、大豆特有の異風味を低減することが可能です。
・大豆そのものを使用しているため、加工工程が少なく、また異風味が少ない分、消臭のための余分な加工助剤や添加物を省くことができ、環境負荷を低減します。
丸紅は、DAIZ社の保有する革新的な技術にグローバルな原料調達・マーケティング機能を掛け合わせ、サステナブルで美味しい機能性植物肉を世界に提供します。
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