- 2021/01/04 掲載
島津製作所、ラボ装置リモート管理システムなどの製品群を発売
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、世界各地でロックダウン(都市封鎖)や厳重な外出制限が行われてきました。医薬・食品・化学分野などの企業・研究機関では、研究者・技術者がラボに立ち入ることができず分析計測機器に触れられないため、研究開発や品質管理といった業務に支障が出ています。装置の保守点検に従事するサービスエンジニアも顧客のラボを訪問しにくくなりました。しかし、こうしたラボは、感染症対策で重要な役割を果たす治療薬やワクチン、消毒液、機能性食品などの開発拠点でもあります。
当社は、日本で緊急事態宣言が発令された2020年4月末に、ラボに出勤できない研究者向けに、インターネット上で解析ソフトウェアを無償配布しました。その結果、医薬・医薬品原料・食品・衛生用品などのメーカーを中心に国内外で累計1000件以上のダウンロードを記録しました。この機能を継続的にご利用いただけるように製品化したものが、解析ソフトウェア「LabSolutions LCMS/Insight」です。
様々な業種・業界と同様に、研究開発の現場でも「ニューノーマル(新常態)」が求められています。しかし、「研究者の在宅勤務を実現するには通信設備への投資が必要」「ラボで装置のそばにいなければ業務が滞る」「装置の操作やデータの解析作業が習熟したメンバーに依存しがち」といった課題があります。このたび発売したソフトウェア2製品を通じて、「スマホでラボの装置状況をリアルタイムに把握」「出社せずに計測データを解析」という研究者の働き方改革を支援いたします。また、11月発売の液体クロマトグラフ「Advanced i-Series」は、各種機能によって使用者の習熟度に関わらず安定したデータ採取を可能にしています。島津製作所は、「コロナ禍での企業の研究開発の継続」および「研究者の在宅勤務・リモートワークなど柔軟な働き方」を実現していきます。
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