副会長にＤｅＮＡ・南場氏＝女性初、東原日立社長も―経団連

経団連は８日、新任の副会長にＩＴ・ゲーム事業大手ディー・エヌ・エー（ＤｅＮＡ）の南場智子会長（５８）ら７人が就任する人事を内定したと発表した。女性の副会長は初めてで、経済界として女性活躍を推進する姿勢をアピールする。新任の副会長には、中西宏明会長の出身元である日立製作所の東原敏昭社長（６６）も含まれ、６月１日の定時総会を経て就任する。

中西氏は入院先の病院からオンラインで記者会見し、南場氏の起用に関して、「ダイバーシティー（多様性）は相当意識して推進していかないといけない課題だ」と強調した。自身の会長職については、「あと１年強の任期を自分でしっかり完成したい」との意向を改めて示した。

他に副会長に就くのは、三菱電機の柵山正樹会長（６８）、日本製鉄の橋本英二社長（６５）、パナソニックの津賀一宏社長（６４）、住友化学の岩田圭一社長（６３）、久保田政一事務総長（６７）。一方、審議員会副議長に回るトヨタ自動車の早川茂副会長（６７）ら５人の副会長が退任する。この結果、副会長は現在の１８人から２０人に増える。

【時事通信社】 〔写真説明〕南場智子

ディー・エヌ・エー会長（経団連提供）