- 2021/03/13 掲載
米ダウ5日連続で最高値、経済再開期待で景気循環株が高い
ナスダック総合は反落。楽観的な米景気見通しを反映し、米10年債利回りが昨年2月以来の水準に上昇する中、インフレ高進懸念が再燃し、ハイテク株を圧迫した。
米国で1兆9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策法の成立を好感し、週間ではS&Pが2.6%上昇、ナスダックも3.1%上昇し、2月初旬以来の大幅高となった。ダウも4.1%高と、昨年11月以来の大幅な伸びを記録した。
グレート・ヒル・キャピタルのトーマス・ヘイズ会長は、追加経済対策によって今年の米成長率が7─9%に達する公算が大きく、金利上昇圧力が高まると指摘。「予想よりも早期に、かつ力強い経済再開になるとの期待から利回りは上昇し、バリュー株やシクリカル株、景気動向に敏感な銘柄がアウトパフォームした」と述べた。
朝方発表された3月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は上昇し、昨年3月以来の高水準を付けた。新型コロナワクチンの接種が進み、感染件数が減少しつつあることを反映しているとみられる
バリュー株は約0.8%高、グロース株は0.62%安となった。
航空機大手ボーイングは6.82%上昇し、ダウ押し上げに寄与した。
これまで相場の上昇を主導してきたフェイスブックやアップル、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、アルファベット、テスラなどは軒並み下落した。
S&Pの主要セクターでは情報技術、通信サービス、一般消費財の下げが目立った。一方、金融や工業は上昇し、銀行も1.83%高となった。
中国の電子商取引大手、京東商城(JDドットコム)は6.7%安。関係筋によると、JDドットコムが国金証券株式の一部または全部の取得で協議している。取得総額は最大で約15億ドルに上るという。
米取引所の合算出来高は116億4000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.24対1の比率で上回った。ナスダックでは1.14対1で値上がり銘柄数が多かった。
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