- 2021/03/26 掲載
中国工商銀行と交通銀行、第4四半期は40%以上の増益
両行とも増益は3四半期ぶり。
2020年第1・四半期ー第3・四半期は、当局が新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた産業への融資拡大を指示。国内銀行は多額の貸倒引当金を積んでいた。
ただ、その後は景気回復に伴い、多くの銀行で業績が改善し始めており、業績の回復は今年いっぱい続くとみられている。
資産規模で世界最大の上場銀行である中国工商銀行の2020年第4・四半期の純利益は44.2%増。交通銀行は49%増だった。
中国工商銀行の通期利益は1.2%増の3159億元。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の2902億元を上回った。
交通銀行の通期利益は1.3%増の783億元。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の702億元を上回った。
収益性の重要な指標となる純利ざやは、両行ともほぼ横ばい。不良債権比率も横ばいだった。
アナリストは、今年の純利ざやが良好に推移する可能性が高いと予想している。
ムーディーズは3月の中国銀行業の見通しで「中国人民銀行(中央銀行)が中立的な金融政策スタンスに段階的に移行するため、銀行の平均純利ざやが、2020年の2.1%からさらに縮小する公算は小さい」と指摘した。
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