- 2021/03/29 掲載
午後3時のドル109円半ば、幅広い通貨で円買戻し
ドルは午前9時頃に高値109.80円を付けたが、26日の海外市場で付けた約10カ月ぶり高値109.84円には届かず、正午から午後にかけてじわじわと売られた。
きょうは月末スポット応当日で、この日に約定されたスポット取引の決済が3月31日となるため、「実需の売買主導の値動き」(国内銀)となり、株高や米長期金利の動向はメインの材料にならなかった。
資源国通貨はスエズ運河で座礁していたコンテナ船が離礁しつつあるとの報道を受けて米原油先物が1ドル以上下落したことで、全般に売られた。
カナダドル/円は、朝方の高値87.22円から86.64円付近まで下落。豪ドル/円の朝方の高値83.88円から83.29円付近まで下落した。
市場では「豪ドル/円に関しては、上昇基調が続いており、円が売られ過ぎている感があった。月末・期末やイースター休暇を控え、もう一段の調整があってもおかしくない」(アナリスト)との見方が出ている。
欧州通貨も弱く、ユーロ/円は129.43円から128円後半まで下落。英ポンド/円は151.43円から150円半ばまで下落した。
きょうは円の買い戻しが幅広い通貨で進んだが、「円安トレンドがここで一気に変わるわけではない」(前出のアナリスト)との意見が聞かれた。
IMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組によると、23日時点の円ショート(売り持ち)は5万3525枚と、前週の3万9368枚から増加した。円が投機筋の売りターゲットとなっていることで、円ショートは昨年2月25日(5万6389枚)以来の大きさとなった。
23日時点のユーロロング(買い持ち)は9万3322枚と、前週の8万9976枚から増加し、最近のユーロロングの圧縮傾向に歯止めがかかった。ただ、ユーロは25日に1.1762ドルと約4カ月半ぶりの安値を付けているため、足元では再びユーロロングが減少した公算が大きい。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 109.47/49 1.1773/77 128.91/95
午前9時現在 109.78/80 1.1785/89 129.40/44
NY午後5時 109.64/67 1.1796/00 129.33/37
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