- 2021/04/09 掲載
午前の日経平均は反発、3万円回復後は達成感で上げ幅縮小
8日の米国株式市場は主要3指数が上昇し、S&P総合500種が終値で最高値を更新した。週間の新規失業保険申請件数が予想よりも弱く、米国債利回りが低下する中、ハイテクなどグロース株に買いが入った。米10年債利回りは3月26日以来の低水準となった。
TOPIXは0.60%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4846億7800万円。東証33業種では、精密機器、海運業、その他金融業、水産・農林業などの26業種が値上がり。半面、鉱業、鉄鋼、小売業などの7業種は値下がりした。米国株式市場ハイテク株が買われた流れを引き継いだ。
市場では「きのうの反動もあり、幅広い業種で買い戻しが入っているが、国内での新型コロナウイルスの感染拡大は引き続き重しとなっており、対面ビジネスを行う小売業などはさえない。きょうは引け後に安川電機などの企業決算などを控えているため、後場はさらに様子見姿勢が強まる可能性がある」(国内証券)との声が聞かれた。
個別では、ファーストリテイリングがマイナス転落し3.61%安、日経平均を約118円押し下げる要因となった。8日に通期見通しの上方修正を発表したものの、市場では「材料出尽くし感が出たと考えらるほか、市場コンセンサスを下回った数値であることが影響した」(国内証券)との声が聞かれた。
そのほか、日本取引所グループは4.82%高となったほか、オリンパス、コニカミノルタもしっかり。セブン&アイ・ホールディングスは2.08%安となった。
東証1部の騰落数は、値上がり1457銘柄に対し、値下がりが618銘柄、変わらずが113銘柄だった。
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