- 2021/04/09 掲載
情報BOX:米バイデン政権の法人税増税案、影響の大きい業種
財務省によると、「メード・イン・アメリカ」税制案の増税規模は15年間で2兆5000億ドル。企業の海外収益への最低税率の引き上げや、内国歳入庁(IRS)の執行官増員への資金割り当てなどを盛り込む。
トランプ前大統領が2017年減税で21%に下げた法人税率についても、28%への引き上げを提案。ただ、バイデン氏は譲歩の余地があるとも示唆している。
S&P500種企業のうち、増税案で最も影響を受けるとみられる業種と、より細かく見た業界を次に挙げる。UBSの株式ストラテジストチームが試算した。法人税率が28%に上がった場合、S&P500種企業全体では収益に7.4%の影響が出る見込みという。議会の与野党分断の状況から、増税案がそのまま可決されるのは難しいかもしれないともみており、28%でなく25%となるなど修正が施されれば、影響は3.6%と試算している。
<最も影響を受ける業種>
・情報技術(8.8%)
・通信サービス(8.6%)
・一般消費財(8.2%)
・ヘルスケア(7.7%)
・金融(7.4%)
<最も影響を受ける業界>
・耐久消費財・アパレル(10.4%)
・メディア・娯楽(10.1%)
・技術・ハードウエア・機器(9.8%)
・半導体・半導体装置(9.8%)
・消費者サービス(8.8%)
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