- 2021/04/10 掲載
米卸売物価、3月は1.0%上昇 前年比は9年半ぶりの大幅な伸び
ロイターがまとめたエコノミスト予想は前月比0.5%上昇、前年比3.8%上昇だった。2月は前月比0.5%上昇、前年比2.8%上昇していた。
3月はモノとサービスの双方が上昇。モノは前月比1.7%上昇と、前月の1.4%から加速し、09年12月以来の高水準となった。サービスは0.7%上昇。前月は0.1%上昇していた。
ハイフリークエンシー・エコノミクス(ニューヨーク州)のチーフ米国エコノミスト、ルベーラ・ファルーキ氏は、サービス産業の営業再開のほか、供給網の阻害による短期的な圧力を受け、物価指数は底堅く推移すると予想。ただ「労働市場に残存する大きなスラック(需給の緩み)を踏まえると、インフレが一時要因を超えて上昇し続ける公算は小さい」と述べた。
部門別ではエネルギーが5.9%上昇、食品が0.5%上昇。変動の大きい食品・エネルギー・貿易サービスを除いたコア指数は前月比0.6%上昇、前年比3.1%上昇。前年比での上昇は18年9月以来の大きさだった。
今回の卸売物価統計は、労働省のウェブサイトの不具合で発表が若干遅延した。
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