- 2021/04/14 掲載
米国株はS&P最高値、ナスダック反発 ハイテク株が高い
米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチン接種一時中止や米インフレ高進を巡る懸念は漂っているものの、株価を圧迫するには至らなかった。
米保健当局は13日、J&Jの新型コロナワクチンについて、接種者6人がまれな血栓症を発症したため使用の一時中止を勧告した。
これを受けて同社の株価は一時1カ月ぶりの安値に下落した。終値は1.3%安。
米労働省が発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、総合指数の前月比での上昇率が2012年8月以来の高水準となり、基調的なインフレが上向いていることが示された。
ただ、米国債市場ではこの日の入札が底堅い結果となり、利回りが低下。投資家が目先の金利上昇を懸念していないことが示された。
米株市場ではハイテク株のアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムが0.6─2.4%上昇。情報技術株指数も1%値上がりした。フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグルを意味する「FANG」に電気自動車大手テスラを加えたFANG+TM指数は1.7%高で終了し、過去最長の12営業日続伸した。
S&P500は前週、7日から3日連続で最高値を更新して引けていた。
イー・トレード・フィナンシャルの投資戦略担当マネジングディレクター、マイク・ローウェンガート氏は「(J&Jのニュースで)短期的にボラティリティーが高まる可能性があるものの、景気回復への投資家の信頼感は強い」と指摘した。
仮想通貨・ブロックチェーン関連銘柄のライオット・ブロックチェーンとマラソン・デジタル・ホールディングスはそれぞれ15%高、1.9%高となった。米暗号資産交換所最大手、コインベース・グローバルのナスダック直接上場を翌日に控え、ビットコインが5%超上昇したことが背景。
米取引所の合算出来高は93億株。直近20営業日の平均は114億株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.06対1の比率で上回った。ナスダックでは1.11対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33677.27 -68.13 -0.20 33721.16 33741.64 33545.84
前営業日終値 33745.40
ナスダック総合 13996.10 +146.10 +1.05 13902.45 14011.51 13902.45
前営業日終値 13850.00
S&P総合500種 4141.59 +13.60 +0.33 4130.10 4148.00 4124.43
前営業日終値 4127.99
ダウ輸送株20種 14863.65 -105.93 -0.71
ダウ公共株15種 902.59 +10.58 +1.19
フィラデルフィア半導体 3252.70 -5.63 -0.17
VIX指数 16.65 -0.26 -1.54
S&P一般消費財 1434.00 +14.70 +1.04
S&P素材 503.27 -0.95 -0.19
S&P工業 849.00 -3.86 -0.45
S&P主要消費財 707.62 -3.49 -0.49
S&P金融 581.01 -5.41 -0.92
S&P不動産 255.16 +1.61 +0.63
S&Pエネルギー 361.26 +0.35 +0.10
S&Pヘルスケア 1382.34 +6.10 +0.44
S&P通信サービス 250.65 +0.22 +0.09
S&P情報技術 2502.59 +23.67 +0.95
S&P公益事業 333.76 +4.03 +1.22
NYSE出来高 8.34億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29850 + 70 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 29830 + 50 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)
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