- 2021/04/19 掲載
西武ハイヤー、雇調金を過剰受給=差額1.6億円、会社の利益に
西武ホールディングス(HD)傘下のタクシー会社、西武ハイヤー(埼玉県所沢市)が雇用を維持した企業に支払う政府の雇用調整助成金(雇調金)について、従業員に支払った休業手当より多い金額を申請・受給していたことが19日、分かった。差額分の約1億6000万円が会社の利益になっていた。
雇調金は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、特例措置で助成率が引き上げられている。西武HDは「不正受給との認識はないが、適切ではなかった可能性がある」とし、グループ内に同様の事例がないか調査する考えを示した。
西武HDによると、西武ハイヤーは休業手当について「基本給の全額または直近3カ月の平均賃金の6割の高い方」を支払うとしていた。西武ハイヤーでは基本給の方が高い従業員が多かったという。一方、雇調金の申請書類には、平均賃金に対する休業手当の支払い割合を「100%」と記入していた。
【時事通信社】
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