- 2021/04/27 掲載
午前の日経平均は反落、決算発表の見極めムードが継続
26日の米国株式市場は、S&P総合500種とナスダック総合がともに終値で過去最高値を更新した。四半期決算を前にテスラ株が上昇したほか、他の大型グロース株も買われた。
日本株でも、前日に今12月期予想の上方修正を発表したキヤノンが買い先行で始まったものの、これが横に大きく広がることはなかった。米株高が好感されたのも朝方だけで、次第に見送り気分が強まり、日経平均は前日比マイナスに沈み、小幅安の水準で一進一退となった。
市場では「引き続き決算発表をみたいとのムードが強い。来月中旬までこうした状況が続くのではないか」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれたほか、「FOMC(米連邦公開市場委員会)などのイベントや、重要経済指標の発表を控え、投資家は動きが取りにくい」(国内証券)との指摘もある。
TOPIXは0.46%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1411億3300万円となった。東証33業種では、精密機器、不動産業、化学工業などが下落し、海運業、鉄鋼などの上昇が目立っている。
個別では、トヨタ自動車など主力銘柄に安い銘柄が多く、年初来高値更新で始まったキヤノンも値を消した。半面、日本郵船が高く、指数寄与度が大きいファーストリテイリングも堅調に推移した。
東証1部の騰落数は値上がりが1051銘柄、値下がりが977銘柄、変わらずが151銘柄だった。
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