- 2021/05/12 掲載
ソフトバンクG、前期の純利益4.9兆円 世界2位
[東京 12日 ロイター] - ソフトバンクグループは12日、2021年3月期の連結純利益が4兆9879億円になったと発表した。韓国ネット通販大手クーパンの上場などがけん引し、日本企業として過去最大の純利益を計上。世界的にも米アップルに次ぐ2位の巨額利益を得たことになる。
ファンド事業の投資利益は7兆5290億円。3月にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場したクーパンの評価益が2兆5978億円と巨額になり、外部投資家の持分増減額を控除した投資利益も4兆0268億円と、前期の1兆4125億円の赤字から一転大幅に黒字化した。
会見した孫正義会長は「この先も株価の上下で(業績は)上がったり下がったりする。ソフトバンクグループにとって、1─2兆円の赤字はニューノーマルだ」と述べた。
20年3月期は米シェアオフィス大手のウィー・ワークなどの評価損がかさみ、9615億円の純損失と過去最大の赤字を計上していた。
今期の見通しは「未確定な要素が多い」として、開示していない。「新型コロナの感染拡大に伴う不確実性等を考慮すると、現在の好影響が持続する保証はない」として、特に旅行関連の投資先は「業績回復ペースが比較的鈍い」としている。
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