- 2021/05/16 掲載
23年度に純利益1兆円=新中期計画、DX加速―三菱UFJ
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が2023年度を目標年度とした新たな中期経営計画で、連結純利益1兆円以上を目指すことが16日、分かった。前計画期間(18~20年度)の純利益は年平均7000億円程度。デジタル技術で既存制度を変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速、コスト削減とともに新たな顧客層の開拓で収益力を強化する。
企業が資本を効率的に運用して利益を生み出しているかを示す株主資本利益率(ROE)は、7.5%以上を目指す。MUFGの19年度のROEは、タイのアユタヤ銀行など海外子会社の減損処理で利益水準が押し下げられ、3%台に急低下した。新中計では、海外事業も含めて安定的に収益を上げられる体制とする。
店舗戦略では、口座開設などの対面窓口を備えた従来型店舗を全体の半数以下とする。一方、過半の店舗は、顧客の来店動向や利用目的などを踏まえ、テレビ電話システムなどを導入して行員の人数を抑えたセルフ型店舗や、行員による資産運用相談に特化した店舗などへ再編する。
MUFGは17日に予定する21年3月期決算の発表に併せ、新中計の詳細を発表する。
【時事通信社】
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