- 2021/05/21 掲載
IMF、ドイツの新型コロナ対応を称賛 「見事な財政活用」
IMFがこの種の賞賛を行うのはまれ。IMFは長年、独に対し、財政政策を緩和して投資を促進するよう要請してきた。
2020年の独経済は4.8%のマイナス成長を記録したが、政府が厳格な借り入れ制限を停止して緊急措置を講じたことで、マイナス幅は欧州の近隣諸国よりも小幅なものにとどまった。
IMFの報告書は「大規模なワクチン接種のペースは上がってきているが、回復の道筋は不透明であり、依然として問題は残る」とも指摘。ワクチン接種の進展が新規感染者の増加ペースを上回らなければ、ロックダウン(都市封鎖)の延長や再導入を強いられ、経済回復が遅れて経済的損失が拡大する可能性があるとし、警戒を怠らないよう呼び掛けた。
一方、「内需は累積した貯蓄によってより迅速に回復し、輸出は予想以上の景気回復と主要貿易相手国の政策支援の効果で想定より強く成長する可能性がある」とした。
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