デジタル本格導入店を公開＝ＡＩで売り場合理化―イオンリテール

イオンリテール（千葉市）は２４日、デジタル技術を本格導入した初の店舗「イオンスタイル川口」（埼玉県川口市）を、２５日の開業に先立ち報道陣に公開した。これまで担当者の経験や勘に頼っていた現場作業に人工知能（ＡＩ）を活用し、売り場作りの合理化につなげる。

同社が今回初めて本格的に採用する「ＡＩカメラ」は、天井の防犯カメラで客の動きや年齢、性別を判別。売り場ごとに立ち寄り時間や商品棚のどこに手を伸ばしたかを分析し、利用頻度の高さをモニターの画面上に色分けして表示する。実証実験では、分析を基に売り場を改善して売り上げが伸びているといい、今年度中に同様のシステムの採用を８０店舗まで広げる。

【時事通信社】 〔写真説明〕「イオンスタイル川口」の店内に設置された防犯カメラ。天井のカメラが客の動きを捉え、ＡＩが棚ごとの購買動向などを分析する＝２４日午後、埼玉県川口市 〔写真説明〕ＡＩカメラによる接客通知のデモンストレーション。防犯カメラで商品を検討している客を識別し、店員の端末に接客を促す通知を送る＝２４日午後、埼玉県川口市