- 2021/05/25 掲載
SCSK、住友商事の大型蓄電池事業基盤にGoogle Cloudを導入
1.背景
住友商事はリユース蓄電池を活用した大型蓄電事業の実現に向けた取り組みとして、日産自動車株式会社との共同事業であるフォーアールエナジー株式会社(以下 4R)と共同で、世界初のリユース蓄電池システム構築(大阪府大阪市夢洲(2013年))、国内初蓄電センター事業の立ち上げ(鹿児島県薩摩川内市甑島(2015年))、リユース蓄電池システム商品化(長崎県諫早市(2017年))など、さまざまな事業を展開してきました。蓄電池は利用の仕方によって劣化が加速してしまうという課題があるため、住友商事は蓄電池の劣化監視をいち早く手掛け、監視データの蓄積に取り組んできました。蓄積した監視データを複数の切り口で分析し、蓄電池事業を共同で運用するステークホルダーに共有するためには、データ活用基盤の整備が急務で、Google Cloudの活用を検討していました。
Google Cloudは再生可能エネルギー関連事業に力を入れておりDXを推進する技術も保持する一方、SCSKグループにおいても脱炭素社会の実現や気候変動の緩和に向けた取り組みに注力しており、DXを推進する技術の活用方法を熟知しているとの理由が採用理由となり、本件遂行に至りました。
2.導入内容および効果
1.現行監視環境(蓄電池運用状況監視、蓄電池劣化監視)をGoogle Cloudへ短期間で移行を実現
・実施事項:システム全体構想策定、事前移行検証、および移行ツールを用いた移行作業実施
・効果:短期間での移行による作業コスト削減、専用ツールによる安全かつ効率的な移行
2.データ分析基盤の実装(BigQuery(TM))
・実施事項:データ分析基盤として「BigQuery」を採用
・効果:膨大な蓄電池性能監視データに対して、費用対効果に優れ、ユーザがデータ活用に集中できるデータ基盤・高性能分析基盤の整備
・BigQuery(TM)について: https://cloud.google.com/bigquery?hl=JA
3. データ分析基盤をリアルタイムに見るBIツールの導入(Looker(TM))
・実施事項: BI分析プラットフォームである「Looker」を採用
・効果: 社内だけでなく、社外のステークホルダーに対してもデータガバナンスを担保しつつ、データを開示し、自社ビジネスを加速させる「External BI」を実現。関係者が分析データを共有し、活用できる環境を提供し、蓄電池性能アップや需要向上に寄与。
・Looker(TM)について: https://cloud.google.com/looker?hl=ja
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