- 2021/06/02 掲載
元建て資産、ギャンブラーの「取引材料」ではない=新華社
人民元は対ドルで3年ぶりの高値に上昇しており、中国当局は相次いで投機的な取引を控えるよう呼び掛けている。中国人民銀行(中央銀行)は今週、14年ぶりに外貨建て預金の所要準備率を引き上げた。
新華社は、ドル安、中国の新型コロナウイルス封じ込め、好調な経済指標を受けて、人民元が上昇していると指摘。「投資家は市場の動きだけでなく、長期的な(経済発展)にも注意を払って、賢明な決断を下すべきだ」と主張した。
「中国は一貫して管理フロート制を堅持しており、悪質な市場操作や、一方向への悪質な予想形成は、必然的に打撃を受けるか、制限を加えられる。取引コストが高く、潜在的なリスクは非常に大きい」としている。
また「実際、人民銀行は国内市場で外貨流動性の引き締めを開始した。投機のコストを大幅に引き上げることが狙いだ」と述べた。
新華社は、米連邦準備理事会(FRB)が、米景気回復を受けて超緩和的な政策スタンスを修正すれば、ドルが反発する可能性は否定できないとも指摘した。
2日の人民元は、狭いレンジ取引の中、横ばいで推移している。
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