- 2021/06/18 掲載
かんぽ不正販売で陳謝=日本郵政が株主総会
日本郵政は18日、東京都内で定時株主総会を開いた。かんぽ生命保険が不正販売問題で自粛していた保険勧誘を4月に本格再開してから初めての総会。河本泰彰専務執行役は「多大なるご心配を掛け、改めて深くおわびする」と謝罪した。増田寛也社長は「わがグループにとって、お客さまからの信頼回復が第一で最優先の事項」と述べ、再発防止を誓った。
日本郵政は4月、傘下のオーストラリア物流大手トール・ホールディングスの一部不採算事業を売却すると発表。2021年3月期連結決算に674億円の特別損失を計上した。米沢友宏常務執行役は「買収後の急速な経営環境の変化まで見通せなかった」と釈明した。
日本郵政は5月以降、傘下のかんぽ生命株式を売却するなどして、出資比率(議決権ベース)を約65%から50%弱に低下させた。50%を下回ったことで、政府の認可が必要だったかんぽ生命の新規業務が届け出のみで可能になった。
総会では、会社提案通りに増田氏ら13人が取締役に再任された。出席株主は173人(前年は259人)、議事は1時間20分(同1時間16分)で終了した。
【時事通信社】 〔写真説明〕日本郵政の株主総会に向かう株主ら=18日午前、東京都港区
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