- 2021/06/21 掲載
中国のビットコイン採掘、広範囲で取り締まり強化 四川省も対象に
中国では暗号資産のマイニングが盛んで、世界のビットコインの生産の半分以上が中国国内で行われている。しかし、中国国務院(内閣に相当)は先月、金融分野のリスク抑制に向けた一連の措置として、ビットコインのマイニングと取引を取り締まると発表した。
内モンゴルなどマイニングが活発な地域の中には、マイニング(コンピューターを使った生成作業)で、大気汚染を引き起こす石炭火力発電を利用していることを規制の理由として挙げているところもある。
一方、主に水力発電を利用している四川省のマイニングに閉鎖命令が出たことは、当局が石炭火力発電を利用しないプロジェクトについても規制を強化している可能性をうかがわせている。
ニューヨーク大学法学部の非常勤教授、ウィンストン・マー氏は「(マイニングに)再生可能エネルギーを使ったとしても(規制回避の)役には立たない」と指摘。内モンゴル、新疆ウイグル自治区、雲南省、四川省の4大マイニング地域で取り締まりが強化されているが、後者2つは水力発電、前者2つは石炭火力発電が主に使われていると説明した。
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