- 2021/06/21 掲載
野村HD、米取引関連損失で陳謝=株主「説明不足」と不満
野村ホールディングス(HD)は21日、東京都内で定時株主総会を開き、奥田健太郎グループ最高経営責任者(CEO)が米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントとみられる顧客との取引で巨額損失を計上したことに関し、「大変なご心配をお掛けした」と陳謝した。奥田氏ら取締役12人の選任案は賛成多数で可決された。
米議決権行使助言会社は、アルケゴス関連取引のリスク管理を怠ったとして、監査委員を務める社外取締役2人の再任に反対を推奨していた。関係者によると、総会では損失の背景説明や責任者の報酬減額を求める声が株主から上がった。
愛知県で不動産業を営む男性株主は総会後、「同じ相手と取引があった他の金融機関に比べて損失が大きくなった理由を知りたかったが、経営陣は『コンプライアンス(法令順守)重視』と繰り返すばかり。ろくに説明がなかった」と不満げだった。
【時事通信社】 〔写真説明〕野村ホールディングス(HD)が開いた定時株主総会の会場=21日午前、東京都港区
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