- 2021/06/22 掲載
FRB当局者、テーパリング加速なら一層柔軟な利上げ対応可能
[ワシントン 21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)当局者2人は21日、テーパリング(量的緩和の縮小)を早めに進めれば、利上げを巡って一段と柔軟な対応が可能になるという考えを示した。
セントルイス地区連銀のブラード総裁は「連邦公開市場委員会(FOMC)に選択肢の幅を持たせることは非常に有効であり、将来の金利政策においてどの程度のシグナルを与えるかを考える上で、テーパリングを巡る議論の一部になる」と表明した。
また、ダラス地区連銀のカプラン総裁は、FRBの新たな戦略枠組みに債券購入に関する規定はなく、債券購入を「早めに抑える」ことで金利の議論に一層柔軟性を持たせることができるかもしれないと語った。
FRB当局者らが利上げ時期の見通しを早めたことについて、カプラン総裁は、昨年12月から今年6日にかけて経済見通しが急激に上向いたことに反応したものだと説明した。
昨年12月の時点では、新型コロナウイルスを巡る先行きの動向が依然として不透明だったが、「今年3月に入ると世界的大流行(パンデミック)が収束に向かっていることが明確になり、6月に至って見通しが大幅に上方修正された」と指摘。「金融当局者らは劇的に改善した経済見通しに単純に反応しているということだ」と述べた。
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