- 2021/06/22 掲載
英公的部門借り入れ、5月は減少 景気回復で歳入増加
最近の景気回復を受けて、税収が増える兆しが出ている。ロイターがまとめた市場予想は260億ポンドだった。
前年同月の公的部門借り入れは、巨額の新型コロナウイルス対策で438億ポンドに達していた。
2021/22年度(4─3月)の最初の2カ月の借り入れは、計534億ポンド。史上2番目の高水準だが、前年同期の水準を約380億ポンド下回った。
借り入れは政府の予算見通しよりも速いペースで減少している。
しかし、コンサルタント会社パンテオン・マクロエコノミクスのサミュエル・トゥームズ氏は顧客向けノートで、英国のより長期的な経済問題は引き続き公共財政を圧迫すると指摘。
「政府が公的部門借り入れを2020年代半ばに対国内総生産(GDP)比4%未満に低下させたいと望むなら、政府は23年の法人税引き上げ計画を維持し、現行の水準を凍結することによって実効所得税率を引き上げなければならない」とした。
同氏によると、4─5月の数字は欧州連合(EU)向けの支払い記録の遅れに支援された。
5月の歳入は、前年同月比75億ポンド増の約570億ポンド。新型コロナの制限措置解除で景気が回復していることが寄与した。歳出は110億ポンド減の約820億ポンド。
スナク財務相は、昨年の新型コロナ流行以降、3500億ポンド規模の対策を打ち出しており、20/21年度の借り入れは、GDP比14.3%に達した。
同相は今回の統計を受けて「財政を持続可能なペースにしていく」と改めて表明した。
ONSによると、英国の公的債務残高は5月に約2兆2000億ポンドと、対GDP比99.2%に到達。これは1960年代以来の高水準だ。
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UPDATE 2-Recovering tax take helps narrow UK public borrowing chasm
UK'S ONS SAYS EXPRESSED AS A RATIO OF GROSS DOMESTIC PRODUCT (GDP), PUBLIC SECTOR NET BORROWING (PSNB EX) IN FYE MARCH 2021 WAS 14.3%, THE HIGHEST SUCH RATIO SINCE THE END OF WORLD WAR TWO
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