- 2021/06/22 掲載
インド高裁、ルノー・日産工場の視察を命令 社会的距離巡り
ルノー・日産のインド部門の労働者は先月、社会的距離の基準が軽視されているとし、マドラス高裁に操業停止を命じるよう求めていた。
タミルナド州政府は先週、フォード、現代、ルノー・日産の工場を調査。組み立てラインの作業の性格上「社会的距離を保つ上で課題」があると指摘していた。
日産のコメントは現時点で取れていない。日産はチェンナイ近郊にあるルノー・日産工場の過半数を保有している。
ルノー・日産のインド部門の弁護士は法廷で、来月の視察に先立ち、タミルナド州産業安全健康局がまとめた指針を導入する方針を示した。
指針はフォード、現代を含めたすべての自動車メーカーに適用されるが、高裁によると、視察の対象となるのはルノー・日産の工場のみ。他のメーカーの労組からは異議が出ていないという。
産業安全健康局が先週行った調査によると、3工場では労働者の4人に3人がワクチン接種を受けておらず、7人に1人が新型コロナウイルスに感染。21人が死亡していたことが明らかになった。
産業安全健康局が調査を行った今月17日時点で、ルノー・日産工場の生産量はロックダウン(都市封鎖)前の約5分の3だった。
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