• 2021/06/23 掲載

NY市場サマリー(22日)長短金利差拡大、ナスダック最高値

ロイター

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[22日 ロイター] -

<為替> 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が議会証言で、インフレ懸念のみに基づいた性急な利上げは実施しないと改めて確約したことを受け、ドル相場は抑制された。

FRBが前週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ時期の見通しを2024年から23年に前倒したことを受け、ドルは急上昇していた。

主要6通貨に対するドル指数は0.20%安の91.733。

ユーロは対ドルで0.19%高の1.1940ドル。

ドルは対円で0.28%高の110.65円。

暗号資産(仮想通貨)ではビットコインが一時3万ドルを割り込んだものの、その後は回復。終盤の取引で2.95%高の3万2599ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 10年債利回りが小幅に低下。パウエルFRB議長の議会証言を受けた。

5年債と30年債の利回り格差は123.90ベーシスポイント(bp)に拡大。前日は107.80bpまで縮小していた。

2年債と10年債の利回り格差は123.86bpに拡大。前日は2月以来の低水準を付けていた。

FRBがインフレ抑制に動くとの観測から、5月中旬以降、利回り曲線は平坦化していた。

10年債利回りは一時1.509%に上昇したが、終盤の取引では1.47%に低下。2年債利回りは0.2362%に低下。一方、30年債利回りも2.0967%にやや低下した。

アナリストは、8月下旬に米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)まで、ボラティリティーの高い状態が続くとの見方を示している。

財務省が実施した600億ドルの2年債入札は、最高落札利回りが0.249%、応札倍率2.54倍。結果はおおむね予想通りだった。

FRBは前日、国債を対象とした翌日物リバースレポで、過去最高となる7916億ドルの資金を吸収した。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 上昇し、ナスダック総合指数が最高値で取引を終了した。グロース(成長)株が注目される中、大型のハイテク銘柄に買いが入った。

マイクロソフトは1.1%高。時価総額が一時、2兆ドルを初めて突破した。アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムも1%超値上がりした。

アドビ・デジタル・エコノミー・インデックスによると、アマゾンの有料会員「プライム」向け販売促進イベント「プライムデー」初日の米国でのオンライン売上高は56億ドル超となった。

今年は景気回復の恩恵を受けるとみられるバリュー株がアウトパフォームしてきた。しかし、FRBが先週、将来の利上げについて予想以上に積極的な姿勢を示して以降はアップルやエヌビディアなど主要ハイテク銘柄を含むグロース株が上昇している。

S&Pのグロース指数は、FRBが15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げ時期の見通しを前倒しして以降、約2%上昇。一方、バリュー指数は約2%下落している。

S&Pの主要11セクターでは9セクターが上昇。一般消費財と情報技術がともに約1%高と上げが目立った。

ゲーム販売のゲームストップは10%上昇。同社は株式売却を通じて10億ドル超を調達したと発表した。

加工食品のサンダーソン・ファームズは約10%上昇し、過去最高値を付けた。ロイターは関係筋の話として、同社が身売りを模索していると報道。JPモルガンが目標株価を引き上げた。

ツイッターは約3%高。ユーザーが収益を得る方法を増やすため、新たなコンテンツ購読などの機能の試験的導入に向け、ユーザーからの応募を募ると発表した。

モデルナは6.3%高。欧州連合(EU)が同社との供給契約に基づき、新型コロナワクチン1億5000万回分を追加発注できるオプションを利用することを決定した。

データ分析ソフトのスプランクは11%超値上がり。プライベートエクイティ(PE)企業のシルバー・レイクが、同社の転換社債(シニア)に10億ドルを投資したことが好感された。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> パウエルFRB議長の発言を前に様子見ムードが強まる中、反落。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比5.50ドル(0.31%)安の1オンス=1777.40ドル。

朝方は米長期金利の上昇を眺め、金利を生まない金塊は売りが先行。その後、長期金利の上昇が一服すると、安値圏では押し目買いも入ったが、清算値確定後のパウエル議長の議会証言の質疑内容を見極めたいとの気分が強く、方向感に乏しい値動きとなった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 利益確定の売りや有力産油国による増産観測を受けて、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月7月物の清算値(終値に相当)は前日比0.60ドル(0.81%)安の1バレル=73.06ドル。8月物は0.27ドル安の72.85ドルとなった。

朝方は買いが先行。新型コロナウイルスワクチンの普及で夏季の旅行需要が回復し、エネルギー需要も拡大するとの期待から、相場は一時73.95セントまで上昇した。ただ、その後は、利食い売りなどに押されマイナス圏に沈んだ。

石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は7月1日に開く会合で、8月からの暫定的な生産拡大について議論する見通し。具体的な増産規模は固まっていない。OPECプラスは4月、5─7月にかけて産油量を段階的に日量計210万バレル増やす方針を決定。さらなる増産を巡る思惑が相場の重しとなった。

市場の次の注目材料は、米石油協会(API)、米エネルギー情報局(EIA)がそれぞれ22日夕、23日午前に発表する在庫週報。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 110.64/110.67

始値 110.45

高値 110.79

安値 110.45

ユーロ/ドル NY終値 1.1938/1.1942

始値 1.1891

高値 1.1952

安値 1.1883

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 106*09.50 2.0906%

前営業日終値 105*30.00 2.1060%

10年債(指標銘柄) 17時05分 101*14.50 1.4666%

前営業日終値 101*09.00 1.4850%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*15.50 0.8569%

前営業日終値 99*11.00 0.8860%

2年債(指標銘柄) 17時02分 99*25.50 0.2301%

前営業日終値 99*24.00 0.2540%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 33945.58 +68.61 +0.20

前営業日終値 33876.97

ナスダック総合 14253.27 +111.79 +0.79

前営業日終値 14141.48

S&P総合500種 4246.44 +21.65 +0.51

前営業日終値 4224.79

COMEX金 8月限 1777.4 ‐5.5

前営業日終値 1782.9

COMEX銀 7月限 2585.7 ‐16.8

前営業日終値 2602.5

北海ブレント 8月限 74.81 ‐0.09

前営業日終値 74.90

米WTI先物 8月限 72.85 ‐0.27

前営業日終値 73.12

CRB商品指数 207.8803 +0.0147

前営業日終値 207.8656

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