- 2021/06/24 掲載
米経常赤字、第1四半期は11.8%増の1957億ドル 14年ぶり高水準
昨年第4・四半期の赤字額は当初発表の1885億ドルから1751億ドルに改定された。
経常赤字の規模は第1・四半期国内総生産(GDP)の3.5%に当たる。第4・四半期の3.3%から上昇し、08年第4・四半期以降で最大となった。それでも、原油や石油製品の純輸出国となったことから、05年第4・四半期に付けたピークの6.3%を下回っている。
モノの輸入は399億ドル増の6770億ドルと過去最高。コロナワクチンの接種や大規模なパンデミック(世界的大流行)対策により、経済の再開が進み、抑え込まれていた需要(ペントアップデマンド)が顕在化している。
モノの輸出は245億ドル増の4086億ドル。輸出・輸入ともほぼ全ての主要品目で増加。特に工業製品や原材料、石油製品が増加した。
サービスの輸入は18億ドル増の1202億ドル。主に海上輸送が増加した。サービスの輸出は個人旅行がけん引し、11億ドル増の1759億ドルだった。
配当や従業員報酬などを示す第1次所得収支の収入は96億ドル増の2617億ドル。直接投資収益が増加した。支出は135億ドル増の2114億ドルだった。
政府補助金や年金、罰金・違約金、海外就業者の送金を示す第2次所得収支の収入は16億ドル増の426億ドルだった。
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