- 2021/07/01 掲載
クレディ・スイス、年内に新戦略決定 富裕層向けが焦点=会長
クレディ・スイスは、米アルケゴス・キャピタル・マネジメント関連で多額の損失を計上し、英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルの破綻でも大きな痛手を被っており、経営陣は事業の立て直しを迫られている。
オルタオソリオ氏はこれらの問題が注目された4月下旬に会長に就任した。
就任以降これまでの期間について、従業員やスイスの政治家、スイス・米国・英国の規制当局者との会合が相次いだ「集中的」な7週間だったと語り、短期的な危機を解消すると同時に長期的な展望に立った再編が必要だと強調。
スイス紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングのインタビューで、「私は、当行が進むべき方向について明確なイメージを持っている」と述べた。
また、私にとっての問題は「今度こそ成功するためには何をすべきか」ではなく、「スイスや欧州に加え、成長著しいアジアに素晴らしいウェルスマネジメント顧客を持つにもかかわらず、なぜ当行は前進しないのかだ」と述べ、起業家や富裕層向けサービスがクレディ・スイスの主な強みだと指摘した。
「どうすれば、これらの顧客に最高のサービスを提供できるかや、われわれが最も競争力を発揮できる分野に関して、そして、それが当行全体にとってどのような意味を持つのかについて合意する必要がある」と述べた。
確実に成功するためには正しい戦略的方向性だけでなく、「適切な人材を適切なポジションに配置する」ことも必要だと語った。
ロイターが6月30日に関係筋の話として報じたところによると、クレディ・スイスは地域別の体制となっている富裕層向け部門を一つの国際部門に統合することを検討している。
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