- 2021/07/01 掲載
スウェーデン中銀、政策金利ゼロ%に据え置き 経済支援なお必要
声明で、ゼロ金利の維持のほか、第4・四半期も7000億クローナ規模の資産買い入れを継続すると表明した。
スウェーデンではコロナ禍にあっても多くの事業の営業が認められていたため、パンデミックの影響は他の欧州諸国より小さい。政府は多くの制限を緩和しており、回復は予想以上のペースで進展。中銀は今年の経済成長率を4.2%と予想。インフレ率は2%目標を上回っており、住宅価格も高騰している。
ただ中銀は、財政政策と金融政策による下支えが当面は必要とみており、インフレ圧力は穏やかながらも、今後数年は上昇すると予想している。
中銀がこの日示した経済および政策金利の見通しでは、インフレ率予想が引き上げられた。政策金利は2024年第3・四半期まで現行水準にとどまると予想した。
理事会は「インフレ見通しが弱まった場合、レポ金利を引き下げるか、その他の方法で金融政策をより拡張的にする可能性がある」とし、「インフレ率が目標を大幅かつ持続的にオーバーシュートする危険性があれば、政策の拡張性を弱めることが正当化されるかもしれない」と述べた。
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