- 2021/07/02 掲載
保有株1500億円売却=23年度まで、規制対応―明治安田生命社長
2日に就任した明治安田生命保険の永島英器社長はインタビューに応じ、2023年度までに簿価ベースで1500億円分の保有株式を売却する方針を明らかにした。25年に導入される資本規制に対応する。永島氏は「重厚長大な銘柄が多い」と指摘。鉄鋼や化学、造船のほか、取引関係が薄い地方銀行も対象となりそうだ。
新規制では、負債や資産を時価ベースで評価するため、各社は保険金支払いに備え契約に見合った資産構成への見直しを迫られる。生保では償還期間の長い国債を増やす一方、リスク性資産である株式の残高を減らす動きが広がるとみられる。永島氏は「資産構成が少し古いので考え直す」と述べた。
営業社員の給与制度を見直す方針も示した。月単位での実績評価を改め、来年度から年単位とする。評価期間を長期化することで、顧客本位の営業体制を強化する。営業地域でのイベントへの協力などの活動実績も評価に加える。永島氏は「地域に尽くす姿を見てもらうことで、営業活動にも良い影響が出てくると思う」と期待を示した。
【時事通信社】
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