- 2021/07/03 掲載
NY株、主要3指数が最高値 雇用統計受け S&Pは7日続伸
(本文2段落目の表現を明確にします)
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は、主要株価3指数が軒並み最高値を更新した。朝方発表された米雇用統計は雇用者数の伸びが市場予想を上回ったものの、根強い脆弱(ぜいじゃく)性も示され、米連邦準備理事会(FRB)が当面金利を現行水準に据え置くとの見方を支えた。
S&P総合500種指数は7営業日連続で終値ベースの最高値を更新。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスによると、1997年6月以来最長となる。
6月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比85万人増と、前月から伸びが加速し、10カ月ぶりの大幅増となった。しかし依然として、コロナ禍前の昨年2月の水準を680万人下回っている。
ウェルズ・ファーゴ・ウェルス&インベストメント・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、ダレル・クロンク氏は「資本市場や株式・債券市場にとって、今回の内容はゴルディロックス(適温)となった」と指摘。「望ましい雇用の伸びが見られたが、連邦準備理事会(FRB)に早めの対応を迫るほどではなかった」と述べた。
ハイテク大手が上昇を主導。マイクロソフトの上げが目立ったほか、アップル、アマゾン・ドット・コム、アルファベットも値上がりした。一方、金融株や公益株は下落した。
週間ではダウ工業株30種が1%、S&Pが1.7%、ナスダック総合が1.9%それぞれ上昇した。
個別銘柄では電気自動車(EV)大手テスラが0.15%高。第2・四半期の納車台数は20万1250台と過去最高を記録し、市場予想も上回った。
宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスは4.1%高。同社を率いるリチャード・ブランソン氏が11日に実施する宇宙への試験飛行に参加すると発表。アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が20日に計画する宇宙旅行に先行することになった。
中国配車サービス最大手、滴滴出行(ディディ)は5.3%安。中国サイバースペース管理局(CAC)が国家安全と公益を守るためにディディの調査を開始したと述べたことが売り材料となった。
市場の関心は、第2・四半期の企業決算やバイデン米大統領が推進する大型インフラ投資計画の進展にシフトしている。来週公表される6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨にも注目が集まる。
独立記念日の連休を控え、商いは薄く、米取引所の合算出来高は79億5000万株だった。直近20営業日の平均は108億1000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.13対1の比率で上回った。ナスダックでも1.48対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34786.35 +152.82 +0.44 34642.4 34821. 34613.
2 93 49
前営業日終値 34633.53
ナスダック総合 14639.33 +116.95 +0.81 14582.9 14649. 14555.
8 11 34
前営業日終値 14522.38
S&P総合500種 4352.34 +32.40 +0.75 4326.60 4355.4 4326.6
3 0
前営業日終値 4319.94
ダウ輸送株20種 15036.23 -41.35 -0.27
ダウ公共株15種 885.78 +0.62 +0.07
フィラデルフィア半導体 3315.83 +20.77 +0.63
VIX指数 15.07 -0.41 -2.65
S&P一般消費財 1453.51 +15.50 +1.08
S&P素材 520.31 +0.43 +0.08
S&P工業 873.16 +1.58 +0.18
S&P主要消費財 721.80 +2.22 +0.31
S&P金融 614.07 -1.25 -0.20
S&P不動産 279.72 +1.44 +0.52
S&Pエネルギー 413.52 -0.84 -0.20
S&Pヘルスケア 1495.32 +12.78 +0.86
S&P通信サービス 269.14 +2.46 +0.92
S&P情報技術 2633.26 +36.11 +1.39
S&P公益事業 325.48 +0.26 +0.08
NYSE出来高 7.21億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28790 + 30 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 28775 + 15 大阪比
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