• 2021/07/12 掲載

英家計の富の格差拡大、コロナ感染拡大下の住宅ブームで=調査

ロイター

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[ロンドン 12日 ロイター] - 英シンクタンク、レゾリューション財団が12日公表した調査報告によると、英国の住宅ブームと世界的な株高で中所得層と富裕層は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下で思いがけず資産を増やし、国内の富の偏在が進んだ。

同国の平均的世帯の富は、資産価格上昇や支出減を背景に7800ポンド(1万0800ドル)拡大した。一方、英経済自体は2020年に300年余りぶりの落ち込みを記録した。

同財団のシニアエコノミスト、ジャック・レスリー氏は「多くの世帯はロックダウン(都市封鎖)中にお金を使うのではなく貯金することを余儀なくされた。一方で、勤務時間が急減する中、住宅価格は急騰を続けた」と指摘。

富の伸び率が最も大きかったのは中所得層で、成人1人当たりの純資産が9%増の8万0500ポンドとなった。住宅相場の急騰がけん引役となった。

不動産取得税の軽減と、在宅勤務に適した広めの住宅への需要増を反映し、英国の住宅価格は3月に前年同月比で9.9%上昇と、07年以来の大幅な伸びを記録した。

最富裕層10%は中所得層に比べて資産に株式が占める割合が高く、住宅が占める割合は小さい。純資産の伸び率は中所得層を下回ったが、増加幅は成人1人当たり4万4000ポンドと、全所得層で最大だった。

所得が最も低い30%の富の増加幅は平均で86ポンドにとどまった。

同財団は、英政府は所得や消費を中心に課税するのではなく、富の増加にどのように課税すべきかを真剣に検討する必要があると指摘した。

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