- 2021/08/04 掲載
原油先物3日続落、新型コロナ変異株拡大で需要減退懸念
0129GMT(日本時間午前10時29分)時点で、ブレント先物価格は0.22ドル(0.3%)安の1バレル=72.19ドル。米WTI先物は0.33ドル(0.5%)安の1バレル=70.23ドル。
両先物とも、3日には7月21日以来の安値を記録していた。
2大消費国である米国と中国でデルタ型変異株への感染が急速に拡大している。アナリストは、通常なら燃料需要が増加する時期であるにもかかわらず、これが需要圧迫要因になると懸念している。
ANZはリポートで「デルタ型感染者が増加する中、季節的に経済活動が低迷していることが引き続きセンチメントを圧迫している」と指摘。「中国の省の半分近くで感染拡大に見舞われている。夏の旅行シーズンがピークを迎える中での感染拡大により、原油の需要が圧迫される可能性が高い」と述べた。
一方、地政学リスクの高まりが需要懸念を打ち消す可能性もある。
アラブ首長国連邦(UAE)沖でイランが後ろ盾となる勢力により石油タンカーが拿捕(だほ)された可能性があることが、複数の海上保安関係筋の話で明らかになった。
この海域では先週、日本企業が所有する石油タンカー「マーサー・ストリート」が攻撃を受け、英国人とルーマニア人の乗組員2人が死亡する事件が発生。緊張が高まっている。
PR
PR
PR