• 2021/08/05 掲載

半導体不足、コロナ再拡大の影=問われるリスクへの対応力―トヨタ

時事通信社

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トヨタ自動車の業績が急回復している。4~6月期連結決算は売上高、利益ともに過去最高を更新し、販売台数も最高を記録。新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ前年同期からの立ち直りは鮮明だ。ただ、半導体不足とコロナ再拡大が先行きに影を落とす。資材高騰も気掛かりで、リスクへの対応力が問われる。

「V字回復」の原動力は、北米や中国での販売増加だ。4~6月期は全ての地域で営業増益・黒字転換を果たした。同社は「コロナを経て収益体質が強化できている」と胸を張り、先行きの自動車需要についても強気な見方を示す。

しかし、事業環境は順風満帆とは言い難い。デジタル化の加速などで需要が一気に高まった半導体は年明けから世界的な供給不足に陥り、自動車大手の生産を直撃している。トヨタは他の大手メーカーに比べ影響を抑えてきたが、半導体不足の早期解消は見通せず、楽観できない。

コロナ感染再拡大も懸念要因だ。この影響で東南アジアでは部品不足となり、国内外で工場の稼働停止を余儀なくされている。「供給台数の見通しは期初から良くなっていない」(幹部)として、生産の挽回を織り込めていない。

また、鉄鋼や貴金属、アルミなど幅広い資材価格の高騰も重荷となる。4~6月期では営業利益を700億~800億円押し下げており、得意の「原価改善」でもこの穴を埋め切れなかった。2022年3月期通期ではさらなる費用発生を見込む。

これらのリスクを考慮し、同社が通期予想の上方修正を見送ったことに株式市場は「売り」で応じた。回復の足取りをより確かなものにできるか、予断を許さない。

【時事通信社】

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