- 2021/08/05 掲載
米国株式市場=ダウ・S&P下落、ADP雇用報告が予想大幅に下回る
S&P主要11セクターでは9セクターが下落。雇用の伸び鈍化は、労働力と原材料不足が足かせとなったとみられ、工業、エネルギーがともに下落した。
ゼネラル・モーターズ(GM)は8.9%安と3月上旬以来最悪のパフォーマンスとなり、世界の自動車メーカーが直面している先行き不透明感を浮き彫りにした。フォード・モーターは5.0%安。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが4日に発表した7月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が33万人増と、市場予想の69万5000人増を大きく下回った。
一方、米供給管理協会(ISM)が同日発表した7月の非製造業総合指数(NMI)は、消費支出がモノからサービスへ移る中、64.1と、統計開始以来の最高値となり、ナスダックを支援した。
ベアードの投資ストラテジスト、ロス・メイフィールド氏は「ADPの雇用データが予想を大きく下回ったことで、あすの新規失業保険申請件数や6日の雇用統計に注目が集まっている」と語った。
また、最近の新型コロナウイルス変異株デルタの感染拡大を受けて景気見通しが再評価されており、市場はリフレトレードや債券市場にとってそれが何を意味するのかを理解しようとしているとの見方を示した。
米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長は4日、米経済が新型コロナウイルス禍から驚異的なペースで回復していることを踏まえると、2023年に利上げが可能になる公算が大きいとの見方を示した。
それでも、この日はネットフリックスやフェイスブックなど、低金利環境がパフォーマンスを支援する傾向にあるハイテク関連株がアウトパフォームした。
決算関連では、食品大手クラフト・ハインツが5.1%下落。食材価格の上昇で利益率が圧迫されると警告したことが嫌気された。
株式取引アプリを手掛ける米ロビンフッド・マーケッツは 著名投資家キャシー・ウッド氏からの関心や個人投資家の人気を集め、50.4%上昇した。
米取引所の合算出来高は97億8000万株。直近20営業日の平均は97億1000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.02対1の比率で上回った。ナスダックでは1.82対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34792.67 -323.73 -0.92 35047.44 35047.44 34790.62
前営業日終値 35116.40
ナスダック総合 14780.53 +19.24 +0.13 14747.21 14812.37 14734.12
前営業日終値 14761.30
S&P総合500種 4402.66 -20.49 -0.46 4415.95 4416.17 4400.23
前営業日終値 4423.15
ダウ輸送株20種 14243.68 -342.33 -2.35
ダウ公共株15種 919.19 -1.50 -0.16
フィラデルフィア半導体 3436.90 +40.24 +1.18
VIX指数 17.97 -0.07 -0.39
S&P一般消費財 1441.60 -12.26 -0.84
S&P素材 521.24 -5.19 -0.99
S&P工業 867.18 -12.02 -1.37
S&P主要消費財 730.88 -9.33 -1.26
S&P金融 608.59 -4.65 -0.76
S&P不動産 290.34 -1.01 -0.35
S&Pエネルギー 366.06 -11.05 -2.93
S&Pヘルスケア 1556.43 -6.54 -0.42
S&P通信サービス 272.91 +0.64 +0.23
S&P情報技術 2707.30 +5.26 +0.19
S&P公益事業 339.22 -0.46 -0.14
NYSE出来高 9.20億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27540 - 50 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 27520 - 70 大阪比
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