- 2021/08/26 掲載
環境保護団体、豪サントスを提訴 気候変動目標巡り
同社は天然ガスが「クリーン」で2040年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにすると表明しているが、環境保護団体は正しい情報ではないと訴えている。
連邦裁判所に訴訟を起こしたのは、環境保護団体のオーストラリア企業責任センター(ACCR)。企業が表明した排出量実質ゼロの有効性に異議を唱えた訴訟は世界初だとしている。
サントスは、CO2回収・貯留(CCS)プロジェクトや、植林など土壌改良を通じた「ソイルカーボン」プロジェクトを通じて2040年までに排出量実質ゼロを目指すと発表していた。
同社は訴訟についてコメントを控えたが、発表事項を堅持するとしている。
環境保護団体は、CCSについて、実証されておらず、化石燃料産業の寿命を不必要に延ばすと批判している。
ACCRの幹部は声明で「サントスは(気候変動対策に熱心なふりをする)グリーンウォッシングの技を極めており、株主はサントスのクリーンエネルギーに関する主張を引き続き誤解している」と述べた。
ACCRは裁判所に対し、サントスが誤解を招く行為に関与していることを認定し、発表事項を訂正させるよう求めている。
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