- 2021/09/03 掲載
豪5大銀行、気候関連リスク評価を実施=規制当局
気象関連災害が増加し、人的被害や経済損失が出る中、各国の規制当局や中央銀行は、企業や金融システムが影響に対処できるよう備えを進める方針だ。
APRAのCVAでは、銀行がさまざまな気候関連シナリオに対応するため、どのようにビジネスモデルを転換できるかも検証している。
CVAにはコモンウェルス銀行(CBA)、ウエストパック銀行、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)、オーストラリア・アンド・ニュージーランド(ANZ)銀行、マッコーリー銀行が6月から参加している。
5行はいずれも今年末までに最初の分析を提出する見込みで、全体の結果は来年初めにまとまる見通し。
CVAでは、2050年までに温室効果ガス排出が急速に削減される場合と、逆に世界各国の政策が事態の悪化を阻止できずに排出が増加する場合の2つのシナリオに焦点を当てている。
APRAのウェイン・バイヤース会長は声明で「気候変動は世界的な課題であり、各国で主要な政策対応や投資決定を左右している」と指摘し、「こうした動きは豪企業にも影響し、リスクにも機会にもなる」と述べた。
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