- 2021/09/17 掲載
世銀、ビジネス環境報告書の発刊を停止 ランキングに不正
世銀は声明を発表し、内部監査で「元理事や現・元職員の行動に倫理的問題」が指摘されたため、今回の決定に至ったとした。
監査では、当時のジム・ヨン・キム総裁の周辺から、中国のスコアを上げるために報告書の方法を変更するよう「直接的および間接的な圧力」があり、これはキム氏の指示によるものだった可能性が高いと指摘。
さらに当時、世銀の最高経営責任者(CEO)だったゲオルギエワ・現国際通貨基金(IMF)専務理事らからも、中国のデータに具体的な変更を加えてランキングを上げるよう圧力がかかったという。
これは、世銀が中国に対し大規模な増資への支援を求めていた時期と重なる。
2017年10月に発行された「Doing Business 2018」における中国の順位は、データ収集方法の変更後、草稿に比べて7位上昇し78位となっていた。
関連コンテンツ
PR
PR
PR