• 2021/09/22 掲載

豪中銀総裁補、住宅ブームによる家計債務膨張を警戒

ロイター

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[シドニー 22日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁補(金融システム担当)は22日、同国の住宅ブームは消費者の債務膨張を招いており、金融安定のリスクに発展する可能性があると述べ、警戒感を示した。同時に、住宅市場の活況は経済全体にプラスに働くとも指摘した。

ブロック氏は住宅市場に関する講演で、与信が収入を上回るペースで伸びる中、規制当局は銀行の融資基準と家計債務に細心の注意を払っていると述べた。

「高水準の債務は、家計収入にショックが生じたり住宅価格が急落した場合に、経済にリスクをもたらす可能性がある」と説明。

「こういったリスクに対応してマクロプルーデンス政策を検討する必要があるかどうかについて、われわれは常に検証している」とした。

規制当局は2014年と17年に融資規制を強化している。

ブロック氏は、現在の局面では多額の住宅ローンを抱える人たちがリスクを生じさせているため、債務返済能力や融資可能額の上限に主眼を置いた措置を活用すべきだと指摘。

また、住宅市場における投資家活動は、豪健全性規制庁(APRA)が投資家向け融資に基準を設けた2014年の水準には程遠いとも述べた。

銀行システム全体の健全性について懸念があることについては、銀行は高水準の資本を備えており、融資基準が緩んだという証拠もないため、懸念の必要はないとの見方を示した。

住宅ブームは景気回復の一助になっているとも述べた。

「住宅市場の堅調さは経済にとって前向きな動きで、事実、金融政策が住宅建設やリフォーム、家財道具の購入を経由して景気を支援するための重要な波及経路となっている」とした。

豪州の不動産市場は過去最低の金利や在宅勤務向きの住宅の人気化を背景に過熱感が出ている。

不動産コンサルタント会社コアロジックが今月発表したオーストラリア全土の8月の住宅価格は前年同月比18.4%上昇し、1989年7月以来で最も大幅な伸びとなった。

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