米フォード、従業員のコロナワクチン接種状況を調査　報告指示

［２８日　ロイター］ - 米フォード・モーターは２８日、米国の従業員に新型コロナウイルスワクチンの接種状況を報告するよう指示した。政府指針を順守する目的という。

フォードは、正社員には１０月８日までの報告を義務付けるとしたが、全米自動車労組（ＵＡＷ）に加入する時給労働者については自主的な報告とした。

バイデン政権は、国内のワクチン接種率を一段と引き上げる措置を模索しており、大規模事業者に従業員のワクチン接種または毎週の検査を行うよう促している。

フォードのファーリー最高経営責任者（ＣＥＯ）はＣＮＢＣとのインタビューで、経営陣が接種を完了したと説明。従業員の接種人数を把握するため社内調査を行っていると明らかにした。

「より多くの従業員に接種してほしい」と語り、会社として従業員のワクチン接種義務化に難色を示しているＵＡＷと協力していくとも述べた。

このほか、現在の半導体不足は来年末まで続くとの見通しを示し、状況は改善しつつあるがフォードは依然として需要に対応できていないと説明。「販売店への出荷状況を改善し、在庫が急速にはけている」と述べた。