- 2021/09/29 掲載
情報BOX:米国株急落、S&P銘柄の半数が「調整」の領域
相場急落を巡る主な事象をまとめた。
*投資家がインフレ懸念を強めたのに加え、米連邦準備理事会(FRB)が先週、資産買い入れの縮小(テーパリング)と利上げについて示唆したことで、米10年物国債指標銘柄の利回りは一時1.567%と、6月半ば以来の水準に上昇した。
*28日午後の時点で米S&P総合500種株価指数の構成銘柄の半分が、過去52週間の高値から10%以上下げ、「調整」の定義を満たした。うち60以上の銘柄は下落率が20%を超えている。
*9月初めからのS&P500種の下落率は3.6%。9月はあと2日残っているが、現時点では昨年9月に3.9%下げて以来、最も大きな月間下落率となっている。
*ナスダック指数は7日に付けた終値ベースの最高値から5.1%下落。これは最高値(終値)からの下落率として5月以来で最も大きい。
*成長株は特に金利上昇の影響を受けやすいため、セクター別で28日に下げ率が最も大きかったのはS&P500種の情報技術指数だった。同指数は前日比2.5%下げ、S&P500種総合指数と同じく年初来の上昇率が16%に縮小した。
*米国株は足もとで荒れているが、年初来で見るとボラティリティ(変動率)はかなり落ち着いており、S&P500種が1%以上上昇、もしくは下落した日は37日にとどまっている。昨年1年間ではこうした日が109日あった。昨年はS&P500が急落後に持ち直し、過去最短の弱気相場を記録した。
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