- 2021/09/29 掲載
東京株、639円安=リスク回避で3万円割れ
29日の東京株式市場は、米国株式市場でリスク回避の動きが強まり下落したことが嫌気され、売りが優勢だった。日経平均株価は終日軟調となり、下落幅は一時800円を超えた。終値は前日比639円67銭安の2万9544円29銭と大幅に3日続落。3万円台を割り込み、今月3日以来の安値となった。
電機株や大手銀行株などの下落が目立った。東証1部の81%の銘柄が値下がりした。
米議会では連邦政府の債務上限問題をめぐり与野党が対立。イエレン財務長官が、合意できなければ「金融危機になる」と警告したことで、米株式市場でリスク回避の売りが広がり、東京市場にも影響が及んだ。市場関係者は「長期金利の上昇や米景気鈍化懸念が嫌気された」(銀行系証券)と指摘した。
市場では、自民党総裁選も注目を集めた。1回目の投票で岸田文雄前政調会長の得票数が河野太郎規制改革担当相を上回ったと伝わると、「改革派の印象が強い河野氏の劣勢に一部の市場参加者が反応した」(同)。この結果が判明した後の午後2時すぎに日経平均は854円80銭安となり、この日の最安値を付けた。
【時事通信社】
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