• 2021/09/30 掲載

再送供給制約さらに悪化も、米英欧の中銀トップが警鐘 ECBフォーラム

ロイター

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[フランクフルト 29日 ロイター] - 米英欧の中央銀行トップは29日開催された欧州中央銀行(ECB)の金融シンポジウム「ECBフォーラム」で、現在の物価上昇は一過性である公算が大きいものの、世界の経済成長の妨げとなっている供給の制約が一段と悪化しインフレが長期間高止まりする恐れがあるという認識を示した。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、新型コロナウイルス禍を発端とする景気後退からの回復が進む中、「ボトルネックやサプライチェーンの問題が改善していないのはいら立たしい」と発言。ボトルネックを巡る問題は「おそらく来年も続く見通しで、インフレが予想以上長期間、高止まりする可能性がある」との見通しを示した。

ECBのラガルド総裁も「ここ数カ月にわたり確認されている供給のボトルネックやサプライチェーンの混乱は継続するもよう」とし、運輸や貨物など、一部セクターでは状況が悪化しているように見えると述べた。

エネルギー価格高騰を背景に、世界のインフレはここ数カ月で急上昇。さらに生産のボトルネックがさらに追い打ちをかけた。インフレ上昇が長期化すれば、インフレ期待に影響が波及し、インフレ全体を押し上げる可能性があるという懸念が台頭している。

ラガルド総裁はECBがこうした二次的効果に「注意を払う」と強調。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁もインフレ期待を緊密に注視すると言明した。

パウエル議長は「このインフレ上昇の期間は最終的に一時的となる公算が大きい。しかし、長期間続けば、インフレに対する消費者の見方に影響し、変化させることになるのだろうか。われわれはこうした状況を注意深く監視する」と述べた。

しかし、3中銀トップはいずれもインフレ急上昇が一過性で、来年には物価の伸びが鈍化し、中銀の目標もしくはそれを下回る水準に戻るという見通しを維持した。

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