- 2021/10/13 掲載
関西スーパーに質問状=H2Oとの統合めぐり―大株主の伊藤忠食品
近畿圏地盤の関西スーパーマーケットをめぐる争奪戦で、大株主の伊藤忠食品は12日、関西スーパーに質問状を送付したと発表した。関西スーパーはエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの経営統合案を諮る臨時株主総会を29日に開く。これに対し、伊藤忠食品は意思決定の検討に十分な情報がないと指摘。統合先の株式評価額などの開示を求めた。
19日までに回答するよう要請した。食品卸会社の伊藤忠食品は、3月末時点で関西スーパー株の4.75%を保有する第4位の株主。一方、統合案に反対しTOB(株式公開買い付け)による関西スーパー買収を目指す首都圏のディスカウントスーパー、オーケー(横浜市)の大株主でもあり、関西スーパー、オーケーの両社と取引関係にある。
質問状では、株式交換で経営統合する計画のイズミヤ(大阪市)などH2O傘下スーパー2社の株式評価額や算定根拠を開示するよう求めた。また、「H2O提案ありきで検討が進んだようにも見受けられ、手続き・プロセスの公正性も確認する必要がある」と説明。オーケーとの協議内容なども明らかにするよう要請した。
【時事通信社】
PR
PR
PR