【ワシントン時事】先進７カ国（Ｇ７）財務相・中央銀行総裁会議が１３日（日本時間１４日午前）、米ワシントンで開かれ、中銀が発行するデジタル通貨（ＣＢＤＣ）に関する共同声明を採択した。通貨や金融の安定という中銀が長年果たしてきた役割の尊重など、各国・地域がＣＢＤＣを発行する場合に指針とすべき共通原則で合意した。

ＣＢＤＣは中銀が提供するデジタル決済手段で、各国・地域で研究や実証実験が進む。基軸通貨ドルを有する米国をはじめＧ７で発行を決めた国はないが、中国が「デジタル人民元」導入に向けた準備を加速。Ｇ７は共通原則をてこにＣＢＤＣの設計や運用などで主導権を握りたい考えだ。

【時事通信社】