- 2021/10/14 掲載
午前の日経平均は反発、米ハイテク株高を好感
前日の米国株式市場では、S&P総合500種とナスダック総合が上昇して取引を終えた。9月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)が前年同月比5.4%上昇し、伸びは前月の5.3%から加速した。ただ、長期金利は落ち着いた動きとなり、ハイテク株を中心に買われた。
東京市場で日経平均は、高く始まった後も東京エレクトロンなどの半導体関連といったグロース(成長)株の上昇が支援し、上げ幅を拡大した。三菱UFJフィナンシャル・グループなどの銀行株やINPEXなどの鉱業株はさえなかった。
市場では「インフレ懸念など外部のリスク要因が解消されたなら相場の潮目変化といえるかもしれないが、足元の動きは、ファンダメンタルズより、米金利動向に振らされている側面が強い印象があり、短期的な動きとみている」(りそなアセットマネジメントの戸田浩司ファンドマネージャー)との声が聞かれた。
TOPIXは0.31%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3326億7200万円と膨らまなかった。東証33業種では、その他製品、精密機器、化学工業などが上昇し、海運業、石油・石炭製品、保険業などが値下がりした。
主力株では、トヨタ自動車が軟調な一方、ソニーグループはしっかりと、まちまちな動きだった。一方、決算を発表したサイゼリヤや吉野家ホールディングスは好業績期待で買われた。
東証1部の騰落数は、値上がりが873銘柄、値下がりが1198銘柄、変わらずが112銘柄だった。
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