- 2021/10/19 掲載
バークレイズがディズニー投資判断下げ、動画配信サービス成長鈍化
チャペック最高経営責任者(CEO)が9月、ディズニープラスの減速を示唆していた。ディズニープラスの全世界の有料契約者増加幅は第3・四半期が5850万人だったが、第4・四半期は数百万人にとどまるとの見通しを示したからだ。
2019年に鳴り物入りでサービスを開始したディズニープラスは豊富なコンテンツが売りで、「スター・ウォーズ」や「アベンジャーズ」といった大人気のフランチャイズ作品を武器に新規契約者を取り込んできた。一方、ライバルのネットフリックスやアップルTV+(プラス)、アマゾン・プライム・ビデオは独自コンテンツに多額の投資をして契約者を引き寄せる方法で勝負している。
ベンケートシュワー氏は「(ディズニーは)1週間ごとに新コンテンツを投入することを目指しているようだが、全てのコンテンツが同じ価値ないし視聴率を持っているわけではない」と指摘した。またバークレイズは、ディズニープラスの新規契約者伸び悩みの原因が昨年に需要を先食いしていたとの説明だけでは不十分とも分析した。昨年は新型コロナウイルスのパンデミックに伴う巣ごもり生活が広がり、動画配信サービスの人気が高まった。
バークレイズによると、ディズニープラスが24年度末までに契約者数を2億3000万─2億6000万人にする目標を達成するには、契約者の伸びを現在の2倍以上にし、少なくともネットフリックスと並ぶ水準にしなければならないという。
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