- 2021/10/20 掲載
原油先物は反落、中国政府の石炭相場介入姿勢で
中国の石炭やその他のコモディティー価格が序盤に下落したことが原油相場を押し下げた。原油価格は今週、世界的な石炭と天然ガスの需給逼迫を背景に数年ぶりの高値を付けていた。
米WTI原油先物は0.30ドル(0.40%)安の1バレル=82.66ドル。
北海ブレント先物は0.43ドル(0.5%)安の84.65ドル。
中国電力企業連合会(中電連)は19日遅くに、中国国家発展改革委員会(NDRC)が石炭生産者の主要な会合で、石炭相場への介入を議論したと明らかにした。
NDRCはこれとは別に、炭鉱のフル稼働を確実に図り、1日当たり少なくとも1200万トンの生産量の確保を目指すと表明。9月終盤から160万トン増えることになる。
豪コモンウェルス銀行のコモディティーアナリスト、ビベック・ダール氏は「中国のエネルギー問題を解決するには、結局は石炭生産量を増やす必要がある」と指摘した。
市場筋によると、米国石油協会(API)の週間統計で原油在庫が前週から330万バレル増えたことも相場を圧迫したという。
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