- 2021/10/21 掲載
バイトマン独連銀総裁、年末で退任 ECBタカ派メンバー
バイトマン総裁は欧州中央銀行(ECB)理事会で最もタカ派的なメンバーのひとりで、ECBの緩和政策に批判的だった。
10年以上総裁を務め、心機一転を図ることが連銀にとっても自分にとっても好ましいとの結論に至ったと説明した。
声明では、物価が急激に上昇するリスクを見過ごすべきでないと改めて警告。「デフレリスクだけに注目するのではなく、将来的なインフレの危険性も見失わないことが重要だ」と指摘した。
バイトマン氏はユーロ圏債務危機のさなかの2011年5月に独連銀総裁に就任。ECB理事会では、ドラギ前総裁の政策路線に異を唱えた。ラガルド現総裁になっても、タカ派姿勢は変わらなかったが、やや態度が軟化していた。
ラガルドECB総裁は「バイトマン氏の決定を尊重するが、大変残念だ」とする声明を発表した。
後任の総裁は、ドイツ新政府が決めるが、ECBウォッチャーの間では、クラウディア・ブーフ副総裁、経済学者のフォルカー・ビーラント氏、マルセル・フラッツシャー氏、ラース・フェルド氏、ラース・ヘンドリック・ローラー氏、独連銀チーフエコノミストのイェンス・ウルブリッヒ氏などの名前が挙っている。
シュナーベルECB専務理事も候補になるが、独連銀総裁になるためには現職を退任する必要がある。
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