- 2021/10/25 掲載
KMバイオロジクス、コロナ不活化ワクチンは22年中の供給目指す=社長
永里社長は「早期承認が得たいというのは、われわれの希望的観測。これからの医薬品医療機器総合機構(PMDA)との話し合い」と述べた。
国内第2/3相臨床試験は22日に開始。18歳以上の健康成人を対象に2回接種した際の免疫や安全性を検討するもので、第3相臨床試験に向けた準備も進める。5―6カ月でデータがそろってくることから、承認申請については、来年春から夏ごろを目指したいとしている。今後、治験を進めながら、当局との協議も行っていくことになる。
特に、日本ではコロナワクチンの2回接種を終えた人が増えており、3回目の接種の治験については「すぐにでもスタートできる」状況。副反応の問題などで3回目の接種ができない人なども一定数いると考えられることから、追加摂取で早期承認される可能性など選択肢も検討していく。
不活化ワクチンとはインフルエンザワクチンと同様の製造方法で、アナフィラキシーを起こすような物質が入っておらず、副反応がほとんど見られないほか、保管温度が2―8度で取り扱いも容易なのが特徴。安全性が高いことから、小児への接種治験についても検討していく。
同社は季節性インフルエンザワクチンも手掛けている。今後、コロナワクチンも毎年摂取が必要になる可能性もあり「混合ワクチン化することも当然考えて進めていく」とした。
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